メタクエスト3とメタクエスト2は、VR (Virtual Reality) 体験を提供するヘッドセットとして、多くのユーザーから注目を集めています。
この記事では、新発売されたメタクエスト3とメタクエスト2の主な違いやそれぞれの特徴、メタクエスト3の新機能などについて詳しく解説します。
両機種のスペック比較表も掲載していますので、参考にしてください。
Contents
メタクエスト2とメタクエスト3の主な違いは?
スペック
メタクエスト3はメタクエスト2に比べて、
・ディスプレイの解像度、
・視野角、
・IPDの調整範囲、
・リフレッシュレート、
・メモリ、
・Wi-Fiの対応バージョン
などが向上しています。
また、メタクエスト3には深度センサーが搭載されており、これによりより高度なMR体験が可能となっています。
ディスプレイ解像度
メタクエスト3のディスプレイの解像度は片目あたり2064×2208ドットとなっており、
これはメタクエスト2と比較して30%の向上です。
これにより、より鮮明で精細な映像を楽しむことができます。
外観の違い
ゴーグル部分
メタクエスト3はメタクエスト2に比べてゴーグル部分が40%スリムになっています。
しかし、重量はメタクエスト3が515g、メタクエスト2が503gとほぼ同じです。
コントローラ
メタクエスト3用の「Touch Plus コントローラ」では、メタクエスト2までのコントローラのリングが無くなっています。
これにより、コントローラ同士を近づけやすくなり、より精密なコントロールが可能となっています。
光学系
メタクエスト3は、光学系にパンケーキレンズを採用しています。
これにより、本体が約40%薄型化され、映像もより精細に見ることができるようになっています。
SoC (System on Chip)
メタクエスト3は、Qualcommと共同開発した「Snapdragon XR2 Gen2」を搭載しています。
これにより、前モデルであるメタクエスト2と比較して、グラフィックス性能が2倍に向上しています。
メタクエスト3の新機能
深度センサー
メタクエスト3には深度センサーが搭載されており、これにより奥行きを検知することができます。
これにより、ARで表示されるものが一番手前に表示されることを防ぐことができます。
フルカラーパススルー
メタクエスト2では、白黒だったパススルーがフルカラーになりました。
これにより、VRゴーグルを着けたまま周囲の状況をより鮮明に確認することができます。
※フルカラーパススルーとは、VRヘッドセットを装着したうえで本体のカメラでとらえた現実世界の様子を見る機能
超現実的なビジュアルがいっぱいにひろがっているわけではなく、
メタクエスト3は、自動的に部屋を3Dスキャンして壁や床、家具などの位置を把握して周囲の現実の空間とバーチャル体験をシームレスに融合しています。
ですので、部屋の天井や壁から飛び出ててくるゲーム体験となるわけです。
カメラとセンサー
メタクエスト3の前面カメラは、上位機種であるメタクエストProと同じくカラーパススルーに対応しています。
さらに、新たに深度センサーが搭載されており、VRコンテンツだけでなく、MRコンテンツにも最適化されています。
価格
メタクエスト2とメタクエスト3の価格は約2万円異なります。
具体的には、
メタクエスト2
128GBモデル:税込7万4800円
512GBモデル:税込9万6800円
メタクエスト3
128GBモデル:税込5万9400円
256GBモデル:税込7万4400円
となっています。
メタクエスト3とメタクエスト2のどちらを選ぶべきか?
メタクエスト3をおすすめする人
・MRに強い興味がある人
・もっと手軽にメタバースを楽しみたい人
・メタクエスト3の高性能を活かしたい人など。
メタクエスト2をおすすめする人
・価格を重視する人
・エントリーモデルとしてのVR体験を求める人
・メタクエスト3の新機能に特に興味がない人
です。
しかし、たぶんこの記事をご覧いただいているあなたは、VRやMRに興味のある人でしょう。
約2万円くらい高くなりますが、メタクエスト3をおすすめします。
メタクエスト3とメタクエスト2のスペック比較表
※赤文字は性能向上ポイントです。
項目 | メタクエスト3 | メタクエスト2 |
---|---|---|
ストレージ | 128GB/512GB | 128GB/256GB |
メモリ(RAM) | 8GB | 6GB |
チップセット | Qualcomm Snapdragon XR2 Gen 2 | Qualcomm Snapdragon XR2 |
重量 | 515g | 503g |
ディスプレイ | 液晶(LCD) 片目2064×2208ピクセル リフレッシュレート90Hz、120Hz (テスト時) 視野角:110°(水平)96°(垂直) | 液晶(LCD) 片目1720×1890ピクセル リフレッシュレート 最大120Hz 視野角:最大96° |
レンズ | パンケーキレンズ | フレネルレンズ |
パススルー | RGBカメラ(18PPD)×2基による フルカラー | 白黒 |
瞳孔間距離 | 58mm~71mm | 58mm・63mm・68mm |
通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 |
コントローラー | Quest Touch Plusコントローラー 単3乾電池仕様 | Quest Touchコントローラー 単3乾電池使用 |
バッテリーの持ち時間 | 最大使用可能時間:平均2.2時間 | 2時間~3時間 |
価格 | 128GBモデル:税込7万4800円 512GBモデル:税込9万6800円 | 128GBモデル:税込5万9400円 256GBモデル:税込7万4400円 |
発売日 | 2023年10月10日新発売 | 発売中 |
まとめ
これらの情報を基に、メタクエスト3は前モデルであるメタクエスト2と比較して、多くの点で進化していることがわかります。
特に、
・グラフィックス性能の向上、
・ディスプレイ解像度の向上、
・光学系の進化、
・MRコンテンツへの対応
などが挙げられます。
これにより、ユーザーはよりリアルで没入感のあるVR体験を楽しむことができるでしょう。